うまくいく二世帯住宅の建て方・暮らしの秘訣【建築家米倉拓生さんに聞きました】
寝室の上がDKであったりすれば、椅子を引く音なども気になるかもしれません。
遮音性のある床材を張れば、ある程度の効果は期待できます。
freeangle / PIXTA(ピクスタ)
もうひとつの対策としては、2階に親世帯、1階に子世帯を配することで、前述のような音の問題はある程度解決できます。
Q.息子夫婦と娘夫婦で建て方は変わりますか?
A-1.娘夫婦との二世帯も増加。同居型も多いですね
女性が嫁いで長男の家に入るという風潮は、時代の流れで変わりつつあります。
よって、娘夫婦と暮らす二世帯住宅もここ近年増えてきました。
母娘なら本音で話し合えて、不満があってもためなくてすみます。
家づくりの段階でも、一緒に住みはじめてからもそれはいえるでしょう。
「娘がそう言うならいいわ」と、歩みよれるのです。
結果、同居型でもうまくいく場合が多いのです。
こちらの娘夫婦と暮らす二世帯住宅の間取り図は、玄関、キッチン、浴室のすべてを共有している娘夫婦との同居型の一例。
とても仲のいい家族なので、米倉さんはあえて「気配の感じる」プランを提案し、それが実現しました。
1階のLDKの隣には両親の部屋がありますが、普段から扉を開けて生活しているとのこと。