住宅の寿命=法定耐用年数ではない。最近注目されている期待耐用年数とは?
今、あなたが住んでいる大事な住まいの「本当の寿命」を知っていますか?
今回は、知っているようで意外と知らない、住宅の「本当の寿命」について解説したいと思います。
■ 法定耐用年数ってなに?
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国税庁では法定耐用年数を、木造の住宅なら22年、鉄筋コンクリート等の住宅なら47年と定めています。
実は、これはあくまで税法上の「減価償却資産の耐用年数」であり、建物が実際に「使用に耐えうる期間」ではありません。
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言葉の定義として「耐用年数」といえばその建物を「使用できる年数」と考えるのが自然ですし、さらにそこへ「法定」が付くのですから、法定耐用年数とは「法で定められている、建物を使用できる年数」と考えてしまうのも当然です。
このように、本来、税法上で利用されている建物耐用年数が、一般的には建物を使用できる年数(寿命)と誤認されてしまっているのです。
■ 本当の耐用年数とは?
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そもそも税法上で定められた「耐用年数」が経済的な建物評価に用いられ、それが「慣行」になってしまったことが、本当の耐用年数(実際に使用できる期間)