不動産に掘り出し物(ここでは相場より価格が安い物件の意味とします)がない理由として、「安い物件は市場に出回る前に不動産会社が優先的に買って、値段を上げ転売してしまうから」という意見をたまに耳にします。
実は、この意見は半分正解で半分ハズレています。
今回は、先述の意見が「半分正解で半分ハズレている」理由をもとに、不動産会社が物件を仕入れる仕組みについてお話ししたいと思います。
■ 不動産会社は掘り出し物を転売して儲けている?
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不動産にはさまざまな指標からなる相場があり、相場よりも価格が安い物件を「掘り出し物」と呼ぶことがあります。
一般的に、不動産会社はこの「掘り出し物」が市場に出回る前に優先的に買うことができ、それを右から左へ転売して儲けている、と思われているようです。
たしかに、不動産業者が購入する物件は相場よりも安いものになります。
逆にそうでなければ、不動産会社が売主となって分譲する物件は、その販売価格が相場より高くなってしまいます。
これが冒頭の意見が「半分当たっている」理由です。
では、なぜ不動産業者は相場より安く買えるのでしょうか?
■ 相場より安く買える最大の理由とは?
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