「人工の丘」のある庭でつながる二世帯住宅【住まいの設計】
高さと向きを変えているため正面に向かい合わず、お互いの視線は気になりません。
こちらが丘を見上げる親世帯の1階。
L字型の開口部を全開すると室内と庭が一体になる気持ちのいい空間です。
■ サンルームと屋上テラスで室内外が一体に
親世帯の屋上テラスから一段高い場所にあるのが、2世帯をつなぐブリッジです。
内部はサンルームになっていて、子世帯の夫(息子)が趣味で集めた多肉植物や観葉植物がぎっしり!
植物好きの母の血を引いて結婚前からコレクションしていたもので、このサンルームも設計の要望のひとつだったそう。
子世帯の2階寝室からブリッジを見たところ。
窓の外の左手に見えるのは、親世帯の屋上テラスです。
庭に面した子世帯のリビングは、縁側と同じ高さのL字型のベンチに囲まれた落ち着けるスペースです。
丘と開口部の高さを揃えるため基礎を高くし、玄関から1.5m上がった位置にLDKを設けています。
庭の緑が眺められるアイランドキッチンは、大勢で囲めるサイズになっています。
■ 表情が違う2つの庭が楽しめる!
この配置とランドスケープがもたらしたのが、しっとりした半日陰の北の庭と、陽光あふれる南の庭という対照的な2つの庭。