夢だった「庭で朝食を」を叶えた家!テラスで1日がスタート【住まいの設計】
玉川上水や井の頭公園に近い住宅街の一角に建つM邸。
「雑木林のような庭を眺めながら、外で朝食を食べたい」という要望から、Mさん夫妻の家づくりは始まりました。
そのため、住宅設計時に造園家が入って庭づくりも同時に進行。
日々の暮らしの中に、雑木の庭を見事に取り込んだM邸をご紹介しましょう。
■ 庭の奥行きを最大限に生かしたプラン
焼杉の外壁と緑のコントラストが美しいM邸です。
建築家の佐久間徹さんは、約53坪の敷地の北側にL字型の家を配し、建物に対して約45度振った四角いテラスを南側に配置しました。
限られた敷地の南の角まで長い距離が確保でき、奥行きある庭の眺めが楽しめます。
テラスはよく見ると角が欠き取られ、そこにシンボルツリーのソロが植えられています。
こちらは造園家・栗田信三さんの発案です。
「建築家はとかく四角くしたがるのですが、栗田さんはそれを崩したかったんでしょうね。
また、われわれは平面で考えがちですが、造園家は空中にある枝や葉がどう広がっているのかを意識する。おかげで普段できないような、いいコラボレーションができました」(佐久間さん)
ソロは将来は大きく生長し、テラスをすっぽり包み込む予定だとか。