できるだけ施主の夢を実現するため、様々な要望を受け入れ、設計図面として表現するのが、我々設計者の仕事。
しかし仕事をしていくなかで、「お施主さんにされると、これは困ってしまうな」ということもあります。
今回は設計者側から施主にあえて苦言を呈しながらお伝えすることで、より良い信頼関係を構築していけるようお願いする内容にしたいと思います。
その困ることを3つご紹介します。
■ 1. 施主が自分でプランを書いてくる場合
WorldWideStock / PIXTA(ピクスタ)
たまに自分でプランを描いてくるお施主さんがいらっしゃいます。
夢を自分の手で形にしたい想いは尊重したいですが、それを設計者に見せることはできれば控えてほしいです。
なぜかというと、その案ありきで進んでしまうからです。
そうなると家づくりに発展が生まれず、滞ってしまう可能性があります。
もう少し具体的に説明すると、設計者は、つくったプランを実現に結びつけるうえで、法規や構造、施工など様々な問題に直面していきます。
それを解決しやすく、かつ施主の要望をくみとるプランを設計者はつくっています。
施主が考え出したプランは設計図ではなくて、自分の要望図なのであるということを認識してほしいと思います。