マンションの宅配ボックスが将来の社会問題を解決する救世主になる!?
■ 宅配ボックスは郵政省の規制との闘いの末に生まれた!?
Naoaki / PIXTA(ピクスタ)
世界で初めてマンション用宅配ボックスが開発されたのが1983年ですが、当時は不在時に配達された荷物は管理室で預かるというのが普通だった時代で、その際に発生したトラブルがヒントになったといいます。
しかし当時、郵政省の規約では宅配物は手渡しが原則で、受け取りの判子かサインが必須。
そのため宅配ボックスでは郵便小包を扱うことができず、せっかく開発したにもかかわらずほとんど売れませんでした。
そこで開発者は郵政省に乗り込んで3年がかりで交渉し、1994年についに郵便規則の改正にこぎつけます。
そこから大手のマンションディベロッパーへの納入が拡大し、宅配ボックスは一気に普及しました。
■ 宅配ボックスはコールセンターが必須
U-taka / PIXTA(ピクスタ)
宅配ボックスは機械ですから様々な要因によるトラブルの発生は十分に考えられますが、利用者にとっては荷物がそこにありながら取り出せないというのは大変な苦痛です。
通常の配達時間に不在だった人が宅配ボックスから荷物を取り出そうとするのは夜間や週末という場合が大半ですが、このような問題に対応するためには専用回線で24時間監視するシステムが必要です。