なんと宝くじの当せん確率は90万円使ってもせいぜい0.1%?
『ぼくらは「数学」のおかげで生きている』(柳谷晃著、実務教育出版)は、微分方程式などを専門とする著者が、数学のおもしろさをさまざまな角度から紹介した書籍。
身近な話題が多く取り上げられているため、数学が苦手な人でも無理なく楽しめる内容になっています。
その一例として、PART3「お金にまつわる『数学』」から「『余事象』で探る宝くじの当せん確率」をご紹介しましょう。
■「余事象」とは起こらない事象のこと
かつては1等3億円だった宝くじも、いまや7億円。全体の当せん金額が増えると、当たったときのことを期待したくなっても無理はありません。
でも、果たして宝くじは、現実問題としてどのくらいの確率で当たるものなのでしょうか?
その点を突き詰めるべく、ここでは宝くじの当せん確率について「余事象」の確率を使って考えています。
ちなみに余事象とは、「ある事象に対して、『それが起こらない』という事象のことだそうです。
■年末ジャンボ当せん確率は小さい
平成15年の年末ジャンボ宝くじは、100組1,000万枚の発売単位で、1等2億円と前後賞の5,000万円を合わせて3億円。
1等とその前後賞の数は、1,000万本のうちの3本なので、「10,000,000分の3=0.0000003」