数字の「1・2・3」を含む言葉に隠された日本独特の深い意味
初夢に見ると縁起がいいものを並べた“一富士二鷹三なすび”という言葉があります。語呂のよさもあって、知らない人はないのではと思われるほど有名です。
じつは、こうした「一、二、三」を並べた言葉はほかにもあります。日本古来の価値観もうかがい知ることができておもしろい、順番の言葉をご紹介しましょう。
■1:親子は一世、夫婦は二世、主従は三世(おやこはいっせ、ふうふはにせ、しゅじゅうはさんせ)
親子の関係は現世限りのもの、夫婦の関係は前世からあるつながりの深いもの。そして主従の関係は前世、現世と来世にまで渡る、たいへん深いものだ、という意味の言葉です。
日本は、明治維新で江戸幕府が倒れるまで長きにわたって封建社会でした。そこでは、主従関係がなにより重要だったことがよくわかります。
テレビの時代劇などではよく「お家のために」と死力を尽くす武士の姿が描かれますが、主従関係が親子よりも夫婦よりも深いものだったとは、その感覚の違いに改めて気づかされます。
■2:一押し二金三男(いちおし、にかね、さんおとこ)
こちらはぐっとカジュアルな言葉。男性が女性の愛を勝ち取るために必要なものを順に挙げています。