6kgある両腕は机の上に!デスクワークの疲れが減る3つの姿勢
体重が50kgであれば4kgです。首の上に9ポンドのボーリングの玉を乗せているところを想像してみてください。しかも、頭が前に2.5cm出るごとに、首まわりの筋肉への負担は4kg増えるとされています。
身体への負担を一番少なくするには、真横から見たときに、鉛直線上に肩の先(肩峰)と耳の穴がそろうように頭の位置を調整することです。そして、軽くあごをひき、奥歯の力をゆるめましょう。
がんばり屋さんほど、歯をくいしばっているもの。ちなみに、力いっぱい歯を噛みしめたときには、80~100kgの力がかかるといわれます。日常生活のなかでそこまで強く噛みしめることはないとしても、気がついたときあごの力をゆるめるだけでも、首まわりの筋肉の緊張が減り、肩こりの予防にもつながります。
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身体に負担の少ない姿勢を常に心がけることで、疲れ具合も変わります。仕事の合間に適度に身体を動かしつつ、デスクワークでの身体への負担を最小限におさえていきましょう。
(文/ヨガインストラクター・松山史恵)
【参考】
※小川鑛一(2008)『イラストで学ぶ看護人間工学』東京電機大学出版局
※伊藤和磨(2003)『アゴを引けば身体が変わる 腰痛・肩こり・頭痛が消える大人の体育』光文社
※高橋長雄(1989)『からだの地図帳』講談社