たった30円の駄菓子「ブラックサンダー」が売れ続けている理由
「ブラックサンダー」という駄菓子をご存知の方は多いと思います。コンビニエンスストアのレジ横や、お菓子コーナーの下の段でよく見かける、30円のチョコレート。
しかしブラックサンダーが当初はまったく売れず、一時は販売終了していたことを知る人は少ないかもしれません。しかもそれが2003年ごろから売れはじめ、結果的製造販売元である有楽製菓は、結果的に100億円企業へと成長しているのです。
でも、なぜそこまで売れたのでしょうか?なぜ売れ続けているのでしょうか?
その謎を解明しているのが、『30円のブラックサンダーで 100億円企業になった理由』(エムシー・ブー著、トランスワールドジャパン)。
ブラックサンダーの熱烈なファンであることを自称する著者が、クリエイティブエージェンシー「アマナ」のスタッフに、ブラックサンダーのマーケティングと広告戦略、デザインなどを分析してもらい、社会学者の開沼博氏に買い手の心理的な動向と社会的背景を取材したというユニークな書籍です。
■ブラックサンダー製造販売元の歴史
有楽製菓は東京とかの小平市に本社を置く会社で、1955年の創業当時はウェハースの製造からスタートしたのだそうです。