10曲歌うと1km全力疾走に匹敵する!腹式発声の驚くべき底力
具体的には、腹式発声を取り入れることで血行促進、血糖値の低下、血圧降下、中性脂肪値の低下、ぜん息の改善、めまい・のぼせの解消といった効果が期待できるとのこと。
周東氏は、「うまく歌うためにも、長生きするためにもぜひ身につけてほしい」と腹式発声をすすめています。
■腹式発声なら「歌がうまくなる」
歌うことが健康によいといっても、気持ちよく上手に歌えなければなかなか続かないもの。そんな悩みも、腹式発声なら解消できます。
第3章を担当するボイストレーナー・EIMI氏は、腹式発声なら声量がアップして高音も出る、つまり歌がうまくなると断言しているのです。
腹式発声には、体のもっとも深い部分にある筋肉=インナーマッスルを使います。インナーマッスルとはおもに骨格や関節、内臓を正しい位置で支え、全身のバランスをとる役割を担う筋肉のこと。
EIMI氏は、インナーマッスルを鍛えると姿勢が安定して腹式呼吸が楽になり、大量の空気を取り込んでおなかから声が出る状態になる、と説明。
そして、取り込んだ大量の空気を一気に送り出せばパワフルな声や高い声が出せるようになり、少しずつ送り出せば同じ音を長く出し続けることができ、長いフレーズも難なく歌えるようになる、といいます。