99.9%の人が未来予測を外す!残り0.1%の人がもつ力とは
と切り捨てたというのですから。
そして未来を見誤るという意味では、現代を生きる私たちも過去の人々を笑えないと著者は指摘します。
たとえば、現在の日本では2,000万以上のユーザーが存在するFacebookが日本に進出したとき、多くの人たちが「日本人には実名で登録するSNSは流行らない」と否定したものです(おぼえている方も多いのではないでしょうか?)。
また、いまや多くの人が愛用しているiPhoneにしても、その発売当初には「おサイフケータイが使えない」「赤外線がないなんてありえない」といわれたものです。
■未来予測がだいたい外れる理由
では、なぜ私たち人間はこうも繰り返し未来を見誤るのでしょうか?
著者によればその原因は、人々の「思考法」にあるのだとか。
つまり人は、「いま目の前で起きていること」からしか将来のことを考えることができないということ。ところが、現在の景色という「点」を見て考える未来予測は、だいたいにおいて外れるものだといいます。
FacebookやiPhoneの普及を多くの人が予測できなかったことが、その証拠。
なぜなら、現実は人間が認知できないほどの膨大な要素にあふれ、しかもそれらが複雑に影響し合うことによって社会を進化させているから。