中国の「成長率8%の実現」は嘘だった?中国の真実とつきあい方
2015年、中国観光客が日本で「爆買い」する姿がニュースで話題になりました。現在、世界で起きている流れはアメリカがゆっくり衰退し、中国が強大化して存在感を高めているようです。
このまま中国が世界の覇権を握って、アメリカにとって代わることがあるのでしょうか。
今回は、駿台予備校世界史科講師の茂木誠さん著書『ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ日本人が知らない100の疑問』(SBクリエイティブ)から、「中国の実情と日本の中国に対する向き合い方」の部分を取り上げて紹介したいと思います。
■勢いのある中国の「張り子の虎」疑惑
現在、勢力を拡大している中国ですが、実は「張り子の虎」ではないかという疑惑があります。たとえば、GDPや輸出額といった各国政府が発表している統計数字は適当にごまかしている数字ではないかと著者も指摘してます。
通常、きちんとした民主国家であれば、そのような統計数字は二重、三重にチェックが入り、信用に値するものとなります。しかし、中国の場合は共産党の独裁政権なので、第三者機関というものがないのです。
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