戦略を考えるときにマーケティングの「3C分析」が必要な理由
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、世界有数のコンサルティングファーム。出身者の多くが、各界で活躍していることでも有名です。
『マンガで読める マッキンゼー流「問題解決」がわかる本』(大嶋祥誉著、SBクリエイティブ)は、マンガを主軸とした構成により、マッキンゼーの問題解決の方法をざっと読んで理解できる書籍。
そして、マーケティングの基礎をも無理なく学べることもポイントとなっています。
きょうは同書のなかから、「競争戦略などで使われる『3C分析』」に焦点を当ててみたいと思います。
■「3C分析」はどう使えばいい?
「3C分析」は、競争戦略や市場参入戦略を考えるとき、一般的によく使われているフレームワークです。
「3C」とはCustomer(市場)、Competitor(競合)、Company(強み)とそれぞれの頭文字をとって簡略化したもの。
「市場はどうなんだろう?」「自社にはどんな強みがあるんだろう?」「競合はどうなんだろう?」という3つのCに分けて分析する手法です。
たとえば本書には、倒産の危機を迎えた地方の老舗和菓子店「清古堂」が登場するのですが、同店の状況を主人公は次のように分析しています。