実は「仕事に早め早めに取り掛かる」ほうが時間を無駄しやすい?
「いつも全力を尽くしてしまう人」は、意外に多いもの。
無理して全力を尽くしたところで実際にはうまくいかないことも多いのに、うまくいかないと「もっとがんばらなければ」と、ますます全力を尽くしてしまうことになってしまったりもします。
しかし逆に、ここぞというところで実力を発揮できる人は、ここぞでないところで巧みに力を抜いているもの。
そう主張するのは、『すごい手抜き – 今よりゆるくはたらいて、今より評価される30の仕事術』(佐々木正悟著、ワニブックス)の著者。
「効率化」と「心理学」を掛け合わせた「ライフハック心理学」を探求しているという「心理学ジャーナリスト」です。つまり本書ではそんな観点から、「うまく手を抜く仕事術」を紹介しているというわけです。
そのなかから、「時間」に関する考え方を引き出してみましょう。
■仕事は限りある時間内にやろう
「仕事に手抜きは許されない」
「時間はいくらかかってもよいから、完璧に仕上げなければならない」
「そうしていない者は、いずれ手痛いしっぺ返しを食らう」
よく耳にするこのような言葉は、毒性が強いと著者は考えているのだそうです。
なぜなら、つい信じてしまいそうになるものだから。