女性の役員が36%も!日本より働きやすいノルウェーの労働環境
内閣府の調査データによると、実際に就業していた女性のうち、結婚・出産で離職する人は3人に1人の割合。
それに対して、北欧での女性就業率は非常に高く、もっとも高い国が82.8%のスウェーデンです。北欧では、重要なポストに就いている女性が大勢います。
実際、私も仕事でノルウェーを訪問した際、4人の子どもがいながら、部長職に就いているという女性に出会い、驚いたものです。
ノルウェーでの女性役員の割合は、なんと、世界一で36.1%。
北欧の社会保障が充実しているというのは日本でもよく知られていますが、女性がこのように活躍できるのも、社会全体が女性をサポートしているということなのでしょう。
■貧困対策として真似したい北欧のワークライフバランス
(1)ノルウェーのクオーター制
それでは、日本と北欧の女性の就業状況は、一体どう違うのでしょうか。その大きな違いとして、ノルウェーにはクオーター制という法律が2004年より上場企業を対象に導入されています。
この法律は、取締役のうち、いずれの性別も4割を下回ってはいけないというもの。
クオーター制を導入することにより、結婚、出産後も女性が継続して働き続けられるような労働環境を整備することが必然的に求められました。