「財布のなかに500円もある!」本当のお金持ちになれる考え方
ほうに関心を向けている限り、たとえ収入が1億円を超えても満足できないものだといいます。
どんなに稼いでもお金の虚無感が消えないという人は、そういう理由があるから苦しいのだということ。
■モノやお金への執着が人を苦しめる
ところで仏教では、「執着」について何度も語られているのだといいます。
執着とは、モノやお金に固執してしまうことを指し、それは人を最も苦しめる感情だともいわれているのだとか。そのため執着している人は、どうしても他人と自分を比較してしまいがちだというのです。
しかしそうなってしまうと、誰かを妬んだり、恨んだり、場合によっては蹴落としたりすることになってしまうもの。でも、そんなことをしていたら、孤独感や劣等感が残るだけです。
いうまでもなく、昭和のころの日本は右肩上がりの時代でした。
その名残なのか、日本人はハングリー精神をあがめすぎているような気がすると著者はいいます。
たしかに、経済が右肩上がりだったころは、お給料もどんどん増えていったでしょう。
「昨日より豊かに!」「もっとお金が欲しい」という欲は、苦しみを生まなかったともいえるのです。
ところが、いまや日本は長きにわたって低成長を続けており、お給料も上がりにくくなっています。