60歳すぎて老後破産しないために知っておくべき「お金の常識」
という制度がありました。しかし、平成27年10月に共済年金が厚生年金保険に統合されると同時に、この職域加算は廃止さたのです。
そのためこれから新たに受給できるのは、統合前の期間(公務員になってから平成27年9月まで)をもとに算出された職域加算のみ。今後の年金に関しては老齢年金が名前を変えており、年金払い退職給付という名称になっています。
職域加算はすべてが終身年金ですが、年金払い退職給付は半分が終身年金で、もう半分は支給期間が10年または20年(一時金に変更することも可能)の、有期年金になるのです。
この変更によって、公務員といえども老後は安泰とはいえなくなってきました。
■5:民間の退職金減少と同時に公務員の退職金も激減している
公務員にとって残念なニュースは他にもあります。「国家公務員の退職給付の給付水準の見直し等のための国家公務員退職手当法等の一部を改正する法律」が、平成24年11月16日に成立したのです。
これにより国家公務員の退職手当は、次のような3段階を経て、平均で約400万円も引き下げられることになったのです。
【平成25年1月1日~】平成24年12月31日時点の退職手当より、平均で約140万円引き下げられます。