なぜ資料で「3Dグラフ」をわざわざ使う人は仕事がデキないのか
実際、数字を隠した状態でこのグラフを見せると、ほとんどの方が「佐藤さんのデータがもっとも多く見える」といいます。実際には、多いの山田さんなのにもかかわらず。
そもそもグラフとは、伝えたいことを、より伝わりやすくするために使うものです。
にもかかわらず、あえて伝わりにくくなる(相手がミスリードしてしまう可能性がある)グラフをなぜ使うのでしょう。
問題は、3Dグラフを好んで使う方に「なぜ使うの?」とたずねたとき、たいていは次のような答えが返ってくるということ。
「なんかカッコイイから」
「なんとなく好きだから」
この答えに、相手に対する気遣いは1%も感じられません。むしろ伝わるのは、「自分がカッコつけたいから」「自分の気分がいいから」といった自分本位の発想だけ。こういうタイプには、仕事もイマイチな方が多いようです。
このようなちょっとしたところにも、その人が表現されるのかもしれませんね。
ビジネスパーソンの姿は、その人が見せるグラフにも現れます。
みなさんのグラフは、相手への気遣いができていますか?
(文/深沢真太郎)
【参考】
※ビジネス数学の専門家深沢真太郎〜数字が苦手な人の救世主〜-YouTube
※ビジネス数学ブログ
※深沢真太郎(2015)『そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?』日本実業出版社
「無能の鷹」スピンオフ後編「はじめてのざつだん」配信