小さな愛情表現が意外と大事!1日の充実感が変わる時間の使い方
自分の目の前に「これだけをやる」と絞った仕事に必要なものだけを置くようにすれば、気が散ることも少なくなるわけです。
■4:小さな愛情表現をする
友人や恋人、妻や夫、両親や家族など、大切な人に感謝と愛情を伝えることは、つい先送りにしてしまいがち。
しかし著者はこのことについて、「愛情とは、植物のようなものだ」と記しています。普段は放っておいて、1年に1回、ゴージャスに水と肥料をあげても効き目はないということ。
こまめにやさしい気持ちを注がないと、いつの間にか枯れてしまうわけです。だからこそ、ほんの少しの気遣いをすることが大切。
コツは、堅苦しく考えず、「相手のちょっとした望み」を叶えること。
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このように、著者の主張はいたってシンプル。
しかし考え方のひとつひとつは理にかなったものであり、上記の「小さな愛情表現をする」のように、一見すると時間管理には関係がなさそうにも思えることにもあえて注目。そこから、本質を見事に引き出しています。
だからこそ、読んでみればきっと「忘れかけていた多雪なこと」を思い出せるはずです。
(文/作家、書評家・印南敦史)
【参考】
※マリオン&ヴェルナー・ティキ・キュステンマッハー(2016)『世界で一番シンプルな時間術[新装版]』ディスカヴァー・トゥエンティワン
映画への情熱があふれ出す『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』本予告&場面写真