お得なビールは400円?350円?本当の「価値」を見抜く方法
『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』(野口真人著、ダイヤモンド社)で著者が訴えているのは、「ファイナンス理論」の有効性。
それは本当の価値を見抜き、正しい選択をするために人類が産み出した究極の実学なのだといいます。
著者の言葉を借りるなら、ファイナンスとはすべての価値をお金に置き換える“現金な”学問。
その証拠に、ほとんどの金融商品・ギャンブル、あるいは詐欺までもが、「現金(キャッシュ)が持つ魔力」をうまく利用することによって成り立っているのだそうです。
つまりファイナンス理論は、それらのまやかしを見破り、“本当の価値”を見極めるためのシステム。
そして驚くべきは、ファイナンスの価値体系において、現金は「もっとも価値の低い資産のひとつに位置づけられているということ。
■お得なビールはどっち?
ところで著者は、読者に対してある質問を投げかけています。
「同じ銘柄のビールがコンビニAでは400円、隣のコンビニBでは350円で売られていたとしたら、この場合、お得な買いものは?」というもの。
当然のことながら、お酒好きの方は「コンビニBに決まっている!」