仕事ストレス1位の「人間関係」を好転させて人間力を高める技法
「苦手な上司がいる」「後輩とコミュニケーションが取りづらい」など、職場の人間関係の悩みはつきないもの。
エン・ジャパン株式会社が行った「仕事のストレス」に関する調査でも、仕事でストレスを感じるポイントの1位は人間関係であり、その対象としては同僚・後輩(42%)、上司(40%)が挙げられています。
しかし、今回ご紹介する『人間を磨く 人間関係が好転する「こころの技法」』(田坂広志著、光文社)では、難しい人間関係に直面したときが、人間を磨く最高の機会であるとされています。
日常生活のなかで「こころの技法」を実践していれば、人間関係は好転し、さらに自分の人間力を高めることにつながるというのです。
本書で語られている7つの「こころの技法」のうち、第1の技法「心の中で自分の非を認める」を詳しく見ていきましょう。
■欠点がある人より「欠点を認めない人」が嫌われる!
「人間を磨く」というと、自分の持つ「非」や「欠点」「未熟さ」を改めなければならないと考える人も多いでしょう。しかし、世の中には、多くの欠点を抱えながらも人から愛され、いい人間関係を築いている人がいます。
一方、特に目立った欠点は見当たらないのに、周りからあまり好かれない人がいることも事実です。