子どもが何か話したら最低3秒待つ!不登校の「応急処置」5か条
実際、前述の総務省統計でも「不登校になったきっかけ」としてもっとも多く挙がっているのは「不安など情緒的混乱」で29.8%、次いで「無気力」25.9%。
「いじめ」(1.1%)や「友人関係をめぐる問題」(14.5%)、「親子関係をめぐる問題」(11.0%)などを引き離しています。
著者は「誰にでも不登校になる可能性がある」と指摘します。「不登校」はいまや、すべての親子にとって無関係ではなくなっているのです。
■学校に行かなくてもいいと考えよう
では、自分の子どもが不登校の状態になったらどう考えればいいのでしょうか。
著者は「いったん『学校に行かせなきゃ』という発想から外れ、『行かなくてもいい』という発想を持ってください」といいます。
そこには、二つの意図があります。
一つは、子どものストレスを軽くすること。
子どもは、親の態度や言動、表情に非常に敏感なもの。
「学校に行かなくてもいい」という気持ちを持っている親は、「行かせなきゃ」と思っている親よりもストレスがなく、表情も態度も柔らかくなります。すると子どものストレスも軽くなり、結果的に「学校に行ってみようかな」と思えることも多いのだそうです。