その道22年のアナウンサー直伝!心を動かす話し方4つのスキル
どれも重要な要素なので、ひとつひとつチェックしてみることにしましょう。
■1:抑揚(イントネーション)
人前に立って話をするとき、自分に注意を向けてほしいからと、大きな声を出す人がいます。しかし、大きな声ならなんでもいいのかというと、決してそうではないと著者はいいます。
なぜなら、ずっと大きな声を出していると、聴いている人は自然と耳から入ってくる信号の強さ、つまり話す人の声の大きさにレベルを合わせてしまうから。聴き慣れると、それほど大きな声だと感じなくなるわけです。
そこで重要な意味を持つのが「抑揚」。抑揚をつけると、それだけで言葉に表情が生まれるといいます。
声の調子が上がることを昇調、下がることを降調、平坦であることを平調というそうですが、抑揚はこれらの組み合わせで使われるもの。
この上がり下がりによって、感情や気持ちの変化を表現することができるということです。
■2:強調(プロミネンス)
私たちは普段の会話においても、特に大切でしっかりと伝えたいところは自然と際立たせて話しているもの。このように、文章の途中で単語やフレーズを際立たせることが「強調(プロミネンス)」。