ユニクロ成長を25年支えた超プロが優しく教える「会計の基本」
■会計は算数がわかればOK!
世の中のすべての組織の活動を、ひとつの観点から説明するのは現実的に不可能。ところが、どんな会社の活動であっても、決算書でほとんど説明することができると著者は断言しています。
会社で人が動けばお金が動き、お金が動けば会計がその動きを記録する。正しいルール(会計基準)に基づいて記録された数字(会計数字)は、絶対にウソをつかないというのです。
端的にいえば、会計とはビジネスの行動指針になるとともに、事業の関係者に活動成果を報告するための道具。
そして、それは決して難しいものではなく、小学校で習った加減乗除(+—×÷)がわかれば理解できるのだといいます。だとすれば、算数がわかりさえすれば会計は理解できるということになります。
本当なのでしょうか?
■会計の役割は舵取りと成績表
そもそも社会に役立つようなビジネスにおいては、商品の品質や価格がお客様に受け入れられれば、必ず儲け(利益)が出るもの。そして儲けが出れば、少しずつ現金も貯まっていくことになります。
しかし逆に、それが社会に役立たないビジネスで、お客様に受け入れられなかったとしたら、当然ですが儲けは出ません。