ユニクロ成長を25年支えた超プロが優しく教える「会計の基本」
対する「管理会計」は、原価計算書や事業部別損益表などのように、経営者や管理者などの車内関係者に情報を伝えるための会計。
法律で決められたルールではなく、自由な形式で資料がつくられているのだといいます。
そしてビジネスの現場では、財務会計と管理会計の区別なく資料をつくったり、会計用語を使ったりしているのだといいます。
また上場会社などでは、決算書の目的によって金融商品取引法会計、会社法会計、税務会計、国際会計など、いろいろな制度の会計があるのだとか。
名称を並べられただけで頭が痛くなりそうですが、実際のところ、どこからが○○会計でどこからが別の会計だと定義しても難しくなるだけ。
著者はそういい切ってくれるので、それだけでも少し気が楽になります。
もっといえば、そのような観点に立っているからこそ、本書には一般的な会計の本のような堅苦しさ、難しさがあまりないのかもしれません。*
以後も全体的に、会計の基礎をビギナー目線で手取り足取り教えてくれるようなスタンスが貫かれています。
だからこそ本書を利用すれば、少なくとも会計についての“覚えておくべきこと”は頭に入れておくことができそうです。