アメリカで患者が1000万人もいる「夏季鬱」の恐ろしさとは?
梅雨から夏にかけて気をつけたい病気といえば、熱中症や食中毒。しかし、実は鬱病にも注意が必要です。
この時期になりやすい鬱病は季節性感情障害(SAD)で、「季節性鬱」とも呼ばれています。一年間の特定の時期に気分が落ち込む病気で、「夏季鬱」と「冬季鬱」の2種類があり、ストレス等のなんらかの原因がなくても陥ってしまうもの。
アメリカではSAD 患者は 1,000万人、冬季鬱は 1,500万人と推定されており、冬に多い病気でしたが、最近では夏に症状が出る人も増えているそうです。
世界的に季節が移り変わる時期や、降水量が多い季節は自殺率が高いという研究もあり注意が必要です。
今回は楽しく夏のスタートを切るためにも、この季節性の鬱について学んでおきましょう。
■季節性鬱の症状
不眠や食欲の低下、頭痛や吐き気などの症状が最初に現れ、やがて「気力が湧かない」「集中できない」「家事や仕事・外出したくない」という気持ちになってきます。
冬の季節性鬱に過食、過眠の傾向が強いのに対して、夏の場合は食欲不振、不眠が目立ちます。
また、夏の季節性鬱は夏バテと勘違いしやすい症状がそろっているため、注意が必要です。