これなら軋轢も残らない!多数決をせず公平に会議をまとめる秘訣
■バラバラな意見を収束する方法
全員の意見が出尽くしたのち収束させるには、どのような方法が望ましいのでしょうか。一般的には多数決で、もっとも自分に近いと思われる意見に投票することが多いと思います。
しかし、多数派の意見を採用することで、少数意見を抑圧する可能性があります。政治の世界ではなく会社ですから、周囲との軋轢は残したくないものです。
「会議をまとめる際、どの案を採択するかを点数制で決めます。参加者の持ち点は1 、3、5、7、9、11、13点。いちばんよいと思うアイデアに13点をつけます。そして次々と各持ち点をつけましょう。
優先順位をつけ、点数化して集計することで、公平性が保たれます」(沖本さん)
優先順位をつけるやり方には、自分の案が採用されなかったとしても、否定されたわけではないので軋轢を生みにくいというメリットがあります。
女性は周囲との共感やコミュニケーションを重視するので、女性視点を吸い上げることは大切です。女性が積極的に意見を述べて、参加意識が高い会議にするには、女性を動機付けるためのコツが必要になると思います。(文/コラムニスト・尾藤克之)
【取材協力】
※沖本るり子・・・株式会社CHEERFUL代表。