読む速度が2~7倍に!右脳が活性化する「楽しい速読法」とは?
これについて「本を読むと、左脳が優位になってしまうのが嫌だったのでは?」とご自分で分析されていました。
そんな平井さんが速読を知ったのは、3人の子どもを抱えてシングルマザーとしてバリバリ働いていた30代前半のころ。本にまったく興味のなかった平井さんを説き伏せて、友人が速読の第一人者の方を紹介したそうなのです。
そこで、いきなり読書速度が3倍以上になったことに驚いた平井さんは、「私は単純だから、これはすごいと思いました。なにせ、それまで本を完読した記憶がほとんどなかったですからね」と語ります。
当時の営業の仕事は完全歩合制でしたが、シングルマザーで働く時間も限られていたのにもかかわらず、平井さんは好成績を出していました。ところが、平井さんのまわりには高学歴でも自信をなくして辞めていく人が後を絶たなかったそうです。
平井さんの営業時代は、そんな彼や彼女たちを前に、無力感を味わった時期でした。
「いくら『あなたにもできるよ』っていっても、『自分には無理』とあきらめてしまうんです。できると思った人はできる、できないと思った人はできない、ただそれだけの違いだと感じていたので、自信のない人がやればできるんだ、と思える方法を自然と探していたような気がします」