元IBM社員が教える!仕事を速くこなすために必要な3つの要素
こういう作業については、「どうやったら効率的にできるか?」「ムダな作業はないか?」などと考えている時間それ自体がムダだということ。
そういう仕事は力技でこなせばいいので、1時間でやってしまうのがいちばん効率的だというわけです。
しかし、1回だけだろうと思って受けた仕事を、「もう1回やって」とふたたび頼まれることもあるでしょう。
そんなときは、2回目までは力技で様子を見るべき。しかし、さらに「もう1回やって」と頼まれて、同じ仕事を3回やらなければならなくなった場合は、以後も4回、5回と繰り返す可能性が高くなるはず。
そこで、3回目になった時点で、以後の効率化を考えることが重要。効率化するにあたっては調べる手間がかかることもありますが、その手間は先行投資と考えるべきだと著者はいいます。
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このように、効率化についての徹底した視点を備えているところが著者の強み。
そして、こうした考え方に基づいて、メールやエクセルのショートカット、ものの考え方や伝え方、任せ方、果ては思考法までを効率化する方法が紹介されているので、とても実践的な内容。すぐに使えるアイデア満載です。
(文/作家、書評家・印南敦史)