1位を目指しちゃダメ!限界の檻に囚われない「目標設定の仕方」
しかし、実は初めからオリンピック選手を目標にしていたという人は40%以下だそうです。
結果を出しているアスリートほど「遠くにある大きな目標よりも、目の前の小さな目標を優先している」と著者はいいます。
やみくもに大きな目標を立てるのではなく、その日の目標を立ててトレーニングを積み重ねるなかで、次第に「オリンピックに出る」「メダルを獲る」という目標が見つかっていくものだということです。
■目標を「下方修正」すれば力を出し切れる
目標設定を誤ると、せっかく立てた目標が逆に「限界の檻」となって成長を妨げてしまうことに。目標が「限界の檻」に変わるのには3つのパターンがあります。
(1)目標にこだわりすぎる→自分を見失う
(2)目標が遠すぎる→続かない
(3)大きな目標を達成する→燃え尽きる
たとえば、「インターハイで1位になる」という目標を立てた選手がいるとします。しかし、彼の実力を客観的にみると決勝に進出できるかどうかというレベル。そんな選手が「1位になる」という目標にこだわると、意識と体にズレが生じて力を出しきれなくなることがあるわけです。
彼の場合は「1位」よりも「決勝進出」