体中の神経は全長72km!神経の若返りで不調が吹き飛ぶ理由
『脳神経外科医が教える病気にならない神経クリーニング』(工藤千秋著、サンマーク出版)は、著者の言葉を借りるなら「あらゆる不調を招く『老化した神経』を若返らせて、病気にならない体をつくる本」。
そして著者は、神経とは、命をつなぐ生命線であり、「若い神経には、すべての不調を遠ざける力が備わっている」と考えているのだそうです。
つまり、神経が体のなかではいちばん大事で、その神経が若返ればすべての不調は吹き飛んでいくということ。
■替えのきかない神経はクリーニングするしかない
そのような考え方をもとに、神経を若返らせる方法として著者が考えたのが「神経クリーニング」。
なぜなら神経は体のなかで唯一替えがきかない部分であり、簡単には新しくつくれないから。
心臓や肝臓などの臓器や血管ですら移植は可能なのに、現代の医術をもってしても、神経の移植はとても難しいのだそうです。
また、細胞や血液は毎日新しいものがつくられて入れ替わりますが、神経は新調することが不可能。
だとすれば、神経を若返らせたいのなら、クリーニングをしていまある神経を磨くしか方法はないということ。
■人間は20以上もの感覚を神経から脳に伝えている
そもそも著者は常日頃から、「人間は神経でできている」