「1本50円と100円のニンジン」どっちを買った方が合理的?
が、世の中全体を長期的に観察していくと、多くの経済活動は経済的な意味での“合理的な行動”を想定することで説明がつくのだそうです。
■いちばん安い買いものを
では、合理的な行動とはなんなのでしょうか?
これを正しく定義すると、「ある経済的な目的を達成するために、与えられた制約のなかでもっとも望ましい行為を選択する行動(=最適化行動)」ということになるのだそうです。
たとえば、スーパーが2軒並んでいたとします。その片方のお店が1本100円でニンジンを売っているのに、もう片方のお店が1本50円で売っていたとしたら、誰だって50円の方を買うはず。
■買いもの時の望ましい選択
しかし、100円のスーパーが目に前にあって、50円のスーパーが車で1時間もかかる遠いところにあったら、遠出をしてまで50円のニンジンを買う人はまずいません。
このように、普段のなにげない買いものひとつとっても、私たちは自分の使える時間やガソリン代などのお金の制約のなかで、もっとも安い買いものをするという“望ましい選択”をしているということ。■主体的な意思決定が大事
そして経済学の重要なポイントは、「人々が自分の意思で自分にとって望ましいと思う経済行動をする」