なんと週48時間以上は働けない国も!世界のビックリ残業代事情
残業代が出ないのですから、早々に帰宅する人が増えるかもしれません。
これに対して、まったく逆の流れになってきている国がアメリカです。
■2:アメリカでは残業代をもらえる層が限られている
アメリカのオバマ政権は、残業代を受けられる人の数を500万人増やすと発表して、産業界の猛反発を買っています。
実はアメリカでは、残業代をもらえるのは週給455ドル(約5万5千円)以下の低所得層だけで、それ以上の収入がある管理職や専門職の人たちは、残業しても賃金はもらえません。
しかし、そういう人たちのなかにも貧困レベルにある世帯があると指摘されているため、いま政府は、週給970ドル(約11万8千円)以下の人たちまで残業代が支払われるように要求しているのです。
ですからアメリカでは現在、週給455ドル以下の労働者のみが、週40時間以上働いたときに残業手当を受けられます。残業代は1時間につき、勤務時間の時給×1.5倍で、何時間でも残業していいことになっています。
つまり日本とは逆の発想になっているわけで、私たち日本人としては、アメリカの今後の成り行きが気になるところです。
■3:中国では週40時間以上の労働は残業と認められる
では、中国ではどうでしょう?
中国では1日8時間以上、もしくは週40時間以上の労働は残業と認められ、1時間につき通常の勤務の時給×1.5倍の残業代が支給されます。