アルコール処理に4時間もかかる!体内の「意外な作業時間」3つ
また、錠剤を水を飲まずに服用する人がいますが、これはよくありません。そのままで飲んでしまうと、食道を通過する時点でつっかかりやすく、薬自体も溶けにくく、粘膜を炎症させてしまう場合があるからです。でも水で飲めば、飲みやすく、水に薬の成分が溶けるので吸収されやすくなります。つまり、水で飲むことには理由があったのです。
薬の効果が現れる時間は飲んでから、体内に吸収されるまでの約30分。
しかし正しい飲み方で飲まないと、さらに効果が出るまでに時間がかかってしまうかもしれません。身体が薬をしっかり吸収するように、時間間隔や飲み方には注意していきしょう。
いままで知らなかった、体にまつわる時間のトリビアはありましたか。
改めて考えると、体って本当に不思議です。全身の血管が10万キロメートルもあり、その一周を1分で回る血液。そして1日1万リットルもの量を送り出してくれる心臓。その上で、お酒も薬も吸収し、受け入れて働いてくれているのですから。自分の体には感謝しなくてはいけませんね。よく働いてくれる体をときにはいたわり、日ごろから健康的に気をつけましょう。
(文/齊藤カオリ)
【参考】
※くすりが患部に届くまで-中外製薬株式会社
※22 薬の飲みかたで効き目は異なるのでしょうか-エルメッド エーザイ株式会社
※アルコールの処理にかかる時間-キリン株式会社
※全身を巡る旅~10万キロメートルの血液の旅~-ティーエフケイ株式会社