ヒンドゥー教の理解が深まる!ジョグジャカルタの世界遺産「プランバナン寺院」
とドゥルガー象(右)
尚、シヴァの祠堂は47メートルもの高さを誇り、シヴァの神像を祀る部屋の他に3つの部屋を有し、中には学問の神様「ガネーシャ」が収められた部屋もあり、ガネーシャの神像の周りを3回周って学問に関するお願いをするとご利益があると言われている。
「ロロ・ジョングラン」の伝説
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プランバナン寺院は別名「ロロ・ジョングラン」という女性の名前の愛称で呼ばれている。その由来には、悲しい伝説が……。
その昔、プランバナン周辺には2つの王国が存在し、争いを繰り返していた。戦の末、とうとう滅びてしまった敗国には、美しい王女ロロ・ジョグランがいた。勝者となった敵国の将軍はそんな彼女に魅了され、しつこく求婚し続ける。敵国に嫁ぐことをどうにか避けたかった王女は「ニワトリの鳴く朝までに1,000の寺院を造ることができたら結婚する」と条件をつける。しかし将軍は不思議な魔力を使い999もの寺院を瞬く間に完成させてしまった。
窮地に立たされた王女は、村の女たちとニワトリを叩き起こそうとする。そのことを知った男は激怒し、王女を石像に変えてしまい、1,000番目の祠に閉じ込めてしまったという伝説だ。