リオ五輪出場なるか!40年ぶりの出場かけた日本とバスケ大国、フィリピン
だが、そのなかで、東南アジアで唯一バスケットがスポーツ界の最上位に位置する国がフィリピンだ。今回、日本とグループは違うものの、フィリピンも五輪出場をかけて世界最終予選に出場する。
2016年5月に開催された「SEABAスタンコビッチカップ」の様子 著者撮影
歴史的にアメリカ文化の影響を強く受けるフィリピンでは、バスケットが古くから愛されてきた。フィリピンを訪れると、その熱の高さがいたるところで感じられる。街中にはバスケットのゴールが自然に置かれており、ストリートバスケを楽しむ子供たちの姿をよく目にする。空港などのテレビでもバスケット中継が流されていることが多く、どれも東南アジアでは珍しい光景とえる。
マニラのストリートバスケの風景 著者撮影
歴史を振り返っても、フィリピンは初めてオリンピックでバスケット競技が行われた1936年のベルリン大会から5大会連続で出場しており、計7回のオリンピックを経験。アジア選手権でも1970年代前半までは上位進出が当たり前で、アジア王者にも5回輝いている。1954年の世界選手権(現ワールドカップ)ではアジア歴代最高位の3位に入るなど、アジアを代表するバスケット大国として君臨していた。