過剰な健康オタクぶりがあだに。脳梗塞で入院中に出会った高齢女性から学んだこと【体験談】
同室の患者さんは皆、脳血管の病気であるため、基本的に病院から出される食事のみが許可されています。しかし、彼女は血管に良いからと、大量のナッツを娘さんに差し入れしてもらっていたのです。この日から私はこの女性をナッツさんと命名(笑)。
その他にも、病室を訪れた栄養士に、血管を老化させないために毎日食べているという食品を並べ立て、健康意識が高いことを猛アピール。その栄養士は「とても気を付けているんですね」と思いやりのある対応でしたが、その情熱的な健康志向を誰もが褒めてくれるわけではありませんでした。
看護師が放った意外なひと言
![看護師からNG](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FWomanCalendar%252F2023%252FWomanCalendar_111218%252FWomanCalendar_111218_8128a42c4c08b10b0e89_4.jpg,small=600,quality=80,type=jpg)
そんなナッツさんに、退院を促すためやってきた看護師。ナッツさんはいつものように、「動脈硬化を予防するために、私は毎朝納豆を食べているし、毎晩ナッツを食べるようにしています。きのこは血管をやわらかくするというので、おひたしにして毎日食べているし、それから……」と、延々と話し続けると看護師は、「それ全部、毎日食べてるの?」とひと言。
すかさず「一つひとつは健康によい食材で薄味かもしれませんが、食べ過ぎたらカロリーも塩分もとり過ぎです。食生活を見直したほうがいいですね」とキッパリ。