2024年3月12日 22:10
手作りの婚約指輪でプロポーズするも「気持ち悪い」とフッた元カノ⇒数年後再会し私の正体を知った結果
実は私、女運がなくて……。就職してからの元カノは皆、金目的で私と交際していたから、君には黙っていたんだ。金じゃなくて、私自身を愛してほしかったから」
と、そこでHが登場。私たちの会話が聞こえていたらしいのです。彼女は、「あなたがSさんですか? お話は聞いています、初めまして。私は〇△社の会長の孫娘、Hと申します。この人の婚約者です」と言いながら、Sに左手の薬指の指輪を見せました。
SSはビックリ仰天。
「それって昔、私に渡そうとしていた手作りの婚約指輪に付いていた貧乏くさい石……!」
思い出の石はプライスレス!
Hは満面の笑みで答えました。「貧乏くさい? この石は、世界に数個しかない貴重な石ですよ? 価値にしたら、億は超えるのは間違いないみたい」
固まるSに構わず、Hは続けました。「ちなみに、これは祖父が昔この人に渡した大事な石。私たち2人を引き合わせてくれたプライスレスの宝石です」
そう、Hは恩人の孫娘。恩人が〇△社の会長と知ったのは後からでしたが、私のことを見込んで雇用してくれただけでなく、努力を認めて重要な役を任せてくれるようになったのです。さらに、偶然か必然か、Hと恋仲になったことで、私は次期社長を任命するまでに。