くらし情報『「本人の意志が確認できない…」元気なうちに家族で話し合っておくことの大切さを痛感【体験談】』

2024年4月14日 10:10

「本人の意志が確認できない…」元気なうちに家族で話し合っておくことの大切さを痛感【体験談】

ただ隣家に父の姉である伯母が住んでいたので、伯母とも相談し病院に連れて行ってもらいましたが、伯母も独身で働いており、日中は父ひとりになってしまいます。

しかも父は体は元気だったため、車の運転をしようとしたり、ひとりで出歩いたりするので困っていました。そこで要介護認定を受けることにしたのです。離婚して1人暮らしであるということと、子どもである私たちも他県に住んでおり、仕事もあるので面倒を見られないことなども訴えました。

要介護認定を受けたことで、父は平日デイサービス(利用者が自宅で自立した日常生活を送れるよう、食事や入浴などの支援が中心の介護サービス)を受けることができ、夜間や土日は隣家に住む伯母が面倒を見るということでしばらくは落ち着いたのですが……。

進行していく認知症

それでも父の認知症は進行していきます。1人暮らしの父を自宅で介護するということは現実問題として困難でした。父の子どもである私たち兄弟は施設への入所を希望していましたが、父の姉である伯母は自宅で見たいと思っているようでした。


ここで難しいのは、本人の意志を確認できないという点です。家族の意見が割れたときにはなおのこと本人の意志を尊重したいのですが、認知症ではそのような話をしたり、意志の疎通をしたりすることも難しくなってしまうのです。

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