2021年8月11日 00:15
健診でまさかの高血圧!更年期以外にも意外な原因があった【医師監修】
「卵巣から分泌される女性ホルモンであるエストロゲンには、血管をしなやかにして拡張させる働きがあります。それまでは、悪い生活習慣を続けていてもエストロゲンのサポートがあったのでなんとか持ちこたえていても、更年期に入ってエストロゲンの分泌が減少すると、血管の柔軟性が低下して、血圧上昇を抑えられなくなるのです。
また、血圧のコントロールをしている自律神経が女性ホルモンのバランスの乱れの影響を受けて、うまくコントロールできなくなることも原因です。ただ、それまで正しい生活習慣を続けていれば、女性ホルモンが低下してもすぐに高血圧になるということは少ないです。大切なのは生活習慣です」(駒形先生)
それまでの自分のおこないが更年期に結果として体に表れるということのようです。
ホルモン補充療法を受けている人は注意
また、ピルやホルモン補充療法を受けている人も高血圧になることがあると駒形先生は言います。
「ピルやホルモン補充療法をおこなっている人の中で、高血圧の副作用が出る方がいます。サプリメントが原因になることもあります。
そのときは、一時的に中断をして血圧を観察していきます。婦人科での診断はここまでで、その後の治療は内科を受診しましょう。