2021年11月26日 02:55
室井佑月さんインタビュー「シングルマザーだった35歳のとき、膵臓に腫瘍が見つかった」#1
普段の生活が忙しい分、入院は休暇のような感覚でやりたいことがいろいろとあったんですね。実は入院する前に家を購入していたんです。先生から外出許可をもらってタクシーで近くの家具屋さんへ行き、新居用のベッドやテーブルを買いに行ったりもしました。同じく外出許可をもらい、術後10日くらいでテレビのお仕事にも復帰しました。
――気力というか、根性を感じるエピソードです。
室井さん先生にも「根性ありますね」って言われました(笑)。当時の私はひとりで息子を育てていましたし、両親に仕送りもしていたのでいろいろな重りがついていたんですね。それらを外すわけにはいかないので、相当、気を張っていたのは確かです。
まぁ、動き回っていたことが術後のリハビリになったらしく、予定よりも早く退院することができました。
――退院後はお仕事をセーブしたりしたのでしょうか?
室井さんいえ、逆に仕事が増えたんです。ただ、体調が万全ではなかったせいなのか、ちょっとうつ状態になってしまったんですね。タクシーの中で突然、号泣するような姿を息子に見せたくないと思い、半年ほど両親に預けることにしたんです。
――うつ状態を改善するために何か治療を受けたのでしょうか?
室井さん心療内科でカウンセリングを受けました。