2021年11月26日 02:55
室井佑月さんインタビュー「シングルマザーだった35歳のとき、膵臓に腫瘍が見つかった」#1
ただ、1時間から2時間で3万円近い料金だったんです。原稿料は安いですから「こんなことに3万円も払ってられない!」と思ったことが、回復のきっかけになったような気がします(笑)。
それに、息子にすごく会いたかった。私のことを純粋な愛情で抱きしめてくれる男は息子だけですから。息子の存在が私の支えだったんです。
次回は、膵臓の手術後に患った糖尿病と現在の治療についてお話をうかがいます。
<室井 佑月さんプロフィール>
1970年青森生まれ。ミス栃木、モデル、女優、レースクイーン、銀座のクラブホステスなどの職業を経た後、97年に「小説新潮」5月号の「読者による『性の小説』」に入選。
以後、「小説現代」「小説すばる」などに作品を発表し、98年に『熱帯植物園』(新潮社)を上梓した。 さらに同年『血い花(あかいはな)』(集英社)を発表。99年9月には『piss』を講談社より刊行した。最近では活動の幅を広げて、若い女性の代弁者、恋愛の教祖、そしてお母さん、という立場からテレビ・ラジオでコメンテーター、シンポジウムでパネリストとして活躍中。近著に「ぷちすとハイパー!」(中央公論新社)「ママの神様」(講談社)