くらし情報『「何を検査してる?」婦人科健診にあるNILM、ベセスダ、細胞変化、クラスⅡ…って何?【医師が回答】』

2022年1月12日 23:40

「何を検査してる?」婦人科健診にあるNILM、ベセスダ、細胞変化、クラスⅡ…って何?【医師が回答】

と「ベセスダシステム」、2つの評価があるのはどうしてなのでしょうか。

「子宮頚がんの検査結果は、これまで『クラス分類I~V 』 の5段階で表わしていました。このクラス分類は、患者さんへ検査結果を伝えるには非常にわかりやすく便利でしたが、微妙な異常を分類し切れず、診断の見落としにつながることもありました。

そこで、従来のクラス分類に代わる子宮頸がんの新しい細胞診報告様式として、国際分類である『ベセスダシステム 』に基づいた分類が推奨されるようになったのです。

『ベセスダシステム 』では単なるクラス分類ではなく、より詳細に推定病変を明らかにし、 ヒトパピローマウイルス(HPV)関与のエビデンスを取り入れていることに特徴があります。これにより子宮頸がんの前の段階(前がん病変)の微妙な異常も見つけやすくなりました」(駒形先生)。

【ベセスダシステムとクラス分類の意味】
  • NILM(クラスI・Ⅱ)=正常な細胞のみ
  • ASC-US(クラスⅡ・Ⅲa)=軽度の扁平上皮(体の表面や食道などの内部が空洞になっている臓器の内側の粘膜組織)内病変疑い
  • ASC-H(クラスⅢa・Ⅲb)=高度の扁平上皮内病変疑い
  • LSIL(クラスⅢa)

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