2022年10月4日 03:10
下半身に激痛! 歩くことも困難なほどの痛みも生じるという「坐骨神経痛」とは?【医師監修】
「坐骨神経痛は、病名としてだけではなく症状として扱うことがあります。
その違いは坐骨神経痛が引き起こされている原因がはっきりとわかるかわからないかです。痛みが出ている原因がわかれば症状、わからなければ病名として坐骨神経痛を使いわけています。
坐骨神経は坐骨から梨状筋というおしりの筋肉を通って足へとつながっている末梢神経のことをいいます。太さは約1cmのボールペンくらいのサイズになっています。
坐骨神経は枝分かれしながら別の神経とつながっています。そのため、坐骨神経が痛むと他の神経にも連動的に痛みが出てきてしまいます」(中村先生)
坐骨神経痛が引き起こされる原因とはどのようなものなのでしょうか?
「坐骨神経痛の原因は主に2つあります。
・ヘルニアなどの腰椎疾患によるもの
・筋肉の衰え
腰椎疾患の中で代表的なものは、腰椎脊柱管狭窄症(ようついせきちゅうかんきょうさくしょう)と腰椎椎間板ヘルニアの2つです。
他にもありますが、これらは腰椎が変形して腰椎部の神経を圧迫してしまい、その先にある坐骨神経に痛みを引き起こしています。
腰椎に腫瘍ができていたりしても神経を圧迫してしまうので同じように痛みが発生したりします」