2022年10月4日 03:10
下半身に激痛! 歩くことも困難なほどの痛みも生じるという「坐骨神経痛」とは?【医師監修】
(中村先生)
なぜ筋肉の衰えが坐骨神経痛の原因となるのでしょうか?
「筋肉が衰えると、姿勢が悪くなってしまいがちになります。
例えば座っているときに腰の骨が曲がってしまっていると骨盤付近にある神経の束を圧迫してしまい、痛みが出てきます。
体重の増加によって筋肉量が相対的に少なくなっていたりすると、同じく姿勢が悪くなり坐骨神経痛になることもあります」(中村先生)
他にも原因になるようなことはありますか?
「子宮筋腫など坐骨神経につながっている神経が圧迫されて痛みが出ていた、なんてこともありますね。骨盤の中にある臓器に腫瘍ができていて、それによって坐骨神経痛になることだってあります。
帯状疱疹のウイルスが坐骨神経につながっている神経に感染すると坐骨神経痛の症状が出ることもあります。
閉経後の女性はエストロゲンの減少により、骨粗しょう症になりやすくなります。骨粗しょう症の60〜70%は痛みなく圧迫骨折を起こしています。
そうすると椎間板や骨が飛び出してしまい、その周辺の神経がいじめられてしまいます。
そうなると坐骨神経痛の発症リスクは高まります」(中村先生)
坐骨神経痛ってどんな痛み?
ズーンとした重い痛み
坐骨神経痛の症状とはどのようなものなのでしょうか?
「主な症状は、
・おしりから脚への痛みや痺れ
・長時間立つ、座ることがつらい
・痛みによって歩けなくなる
中には歩けなくなるだけではなく、トイレの便座に座ることすらできないくらいの痛みを感じるという人もいます。