2022年12月28日 23:10
今からでも遅くない! 最近増えている40代からの歯列矯正とは【歯科医師監修】
30代以降になると歯周病のリスクは高くなります。歯周病により歯がぐらついている場合は、歯列矯正の力も加わって歯がさらに揺れ動いてしまうことがあります。
歯周病や加齢によって歯茎が下がってしまっていると、歯列矯正による歯の移動でさらに歯茎が下がってしまうことがあるので、歯周病の治療をしてから歯列矯正をおこなったほうが良いでしょう。
他にも歯の動かし方によっては親知らずなどの埋まっている歯を抜くことはあります。永久歯が埋まった状態だと、埋まっている永久歯が邪魔になり歯が動かない可能性があるので抜歯する場合もあります。
もちろん抜かなくても良いこともありますし、まれに治療の途中で抜歯をすることもあります」(古川先生)
他に歯列矯正前にしておくといいことはありますか?
「歯列矯正を始める前にレントゲンを撮るのですが、そこでまれに歯の組織が由来の歯原性腫瘍である歯牙腫(しがしゅ)や顎の骨にできるエナメル上皮腫といったような腫瘍が見つかる方がいます。
そういった腫瘍が見つかった場合は、先にそちらの治療をおこなったほうが良いでしょう。
顎関節症(がくかんせつしょう)も治療しておいたほうが良いですね。