2023年6月6日 23:10
コレステロールが高くなってきたら! 脂肪分を抑えるだけでは不十分。食事に取り入れるべき3つの栄養素
しかし、黒田先生はそれだけでは不十分だと言います。
「コレステロールの多くは肝臓で合成されるもので、暴飲暴食をしていない限り、食品から分解して合成される量はそれほど多くありません。コレステロールは細胞膜やホルモンなどを合成するための原料であり、体には欠かせない成分です。本来なら原料として使われた後、胆汁酸となって排出されれば体内にたまることはありません。
しかし、40代以降になると女性ホルモンの分泌が少なくなることも関係して、コレステロールが使われずに悪玉コレステロールとなります。それが問題なのです」(黒田先生)。
腸内環境を整えることが大事
栄養外来に訪れる人の中には悪玉コレステロール値が高い患者も。そのような人に対してはどのようなアドバイスをしているのでしょうか。
「悪玉コレステロール値が高い患者さんに対しては、一般検査に加えて、腸内環境の検査(遅延型アレルギー検査)をおすすめしています。悪玉コレステロール値が高いということは、本来排出されるべき胆汁の在庫を腸に抱え込んでいるということとイコールです。
ですから、まずは腸内環境を整えて、腸の胆汁を一掃するようにアドバイスしています。