2023年9月17日 11:10
老けないための食事って?老化を防ぐ食材・老化の原因になる食材とは?【医師解説】
――“細胞の炎症”とはどのような意味なのでしょうか?
和田先生アンチエイジングの権威として素晴らしい実績を挙げているフランスのクロード・ショーシャ博士は、「老化の原因とは、“細胞の炎症”である」と述べています。私たちの皮膚や髪、内臓、脳、骨など体のすべては細胞からできています。その細胞が傷ついてパフォーマンスを下げることがあらゆる老化の原因となる、という考え方です。
――細胞の炎症を防ぐ食材として、どんなものを摂取していらっしゃるのでしょうか?
和田先生例えば、同じ脂肪でもオリーブオイルなどに含まれるオメガ9脂肪酸や、脂ののった魚に含まれるオメガ3脂肪酸は細胞レベルで必要な脂肪です。
一方で、マーガリンやマヨネーズに含まれるトランス脂肪酸、肉の脂身やバター、ラードなどに含まれる飽和脂肪酸は細胞の炎症を引き起こしてしまいます。ですから、ドレッシングの代わりにオリーブオイルとレモンを絞ってサラダにかけたりなど、できるだけよい脂を摂取するようにしています。
肉を食べないと老化が進む
――要介護状態にならないために、たんぱく質の摂取が大切というお話をよく聞きます。
和田先生たんぱく質は筋肉や皮膚を作る材料となり、体にとっては欠かせない栄養素となります。